東日本大震災の記憶や教訓を次の世代に語り継ごうと、復興庁の職員が講師となって全国の学校を訪れる「出前授業」が、14日、鳥取県で初めて開催されました。
この授業は、東日本大震災の記憶の風化を防ぎ、復興の現状や防災への意識を高めてもらうことを目的に復興庁が全国で行っているものです。
県内で初めての開催場所となった米子松蔭高校では、1.2年生のおよそ60人が授業に参加しました。
講師を務めたのは、復興庁の職員で
米子市の助役も務めたことがある山野謙さんです。

地震と津波による甚大な被害の様子や、14年以上が経過した今もなおおよそ2万6000人が避難生活を続けている現状について説明を聞いた後、生徒たちはグループワークを実施し、災害への備えはどのようなことが必要かなどを話し合いました。
授業を受けた生徒は
「東日本大震災の怖さとかを再確認できたのでもう一度そのような災害が起きた時に対処するべきこととかやるべきことを学ぶことができました」
「周りの人に伝えていきたいなって思いました。次の世代で忘れる事とかがないように語り継いでいきたいなと思いました。」
授業で山野さんは鳥取県西部地震にも触れ、「災害はいつどこで起こるかわからない。東北の教訓を皆さんの防災に役立ててほしい」と語りかけました。
復興庁 山野謙 事務次官
「普段から防災で何が大事なのかを考えてもらってさらにそれをお父さんお母さんと話してもらうそして自分が大人になった時にお子さんとなる方々にも話しをしてもらう、そういったことを続けていただければと思います」