“そば派”の地域が東日本に多いのはなぜ?

松岡葵キャスター:
まず、そばを食べる文化には、地域によってかなり違いがあります。

「そばとうどん、よく食べるのはどっち?」というウェザーニュースの調査(実施:2021年7月30日~31日、回答:8857人)では…

【そば派】
●北海道(61%)
●東北(57%)
●関東(56%)
●甲信(64%)

【うどん派】
●近畿(63%)
●四国(82%)
●中国(71%)
●九州(69%)

このように、一部の地域を除いてきれいに「東はそば」「西はうどん」と分かれています。

私が住んでいる高知県を含む四国では、約8割が「うどん」と答えています。確かに、そばを食べるのは年越しそばと、あと数回あるかというくらいです。

では、なぜそばは東日本に定着しているのでしょうか?理由としては二つ考えられます。

一つ目の理由として、歳時記×食文化研究所代表の北野智子所長は「そばは寒冷な気候や痩せた土地に強いので、東日本にそばを嗜好する地域が多い」という点を挙げています。

二つ目の理由として、日本蕎麦保存会の片山虎之介会長は「千葉で濃口醤油の生産が盛んになり、“濃口”にあうそばの人気が加速したのではないか」と分析しています。