日一日と寒さが増す青森県内。八甲田では、赤や黄の錦の衣が広がっています
自然が織りなす秋の絶景を紹介します。

白川舞 キャスター
「標高が上がるにつれて、赤や黄色、オレンジなどさまざまな色に色づき始めています」

県内有数の紅葉の名所「八甲田」。
猛暑の影響により平年より3日ほど遅く、紅葉が進んでいます。

いま最高潮を迎えているのは「毛無岱(けなしたい)」です。広大な湿原に広がる絶景は、ロープウェー山頂駅から見下ろすと、まるで絵画のようです。

県内外から訪れた多くの観光客を楽しませていました。

奈良県から訪れた人は
「神が降臨されるような素晴らしい景色です」

「関西はどちらかというとモミジの赤とかイチョウの黄色とか、そういう色が多いが、また違った色彩を楽しめた」

2025年は、県内に台風が上陸していないことから、紅葉を見るのには恵まれた状態だといいます。

八甲田ロープウェー事業部 菊池智明 部長
「葉が健全な状態で残っていて、色付きがいい感じだと思う。気温の寒暖差が大きくなってくるのが9月末、10月頭くらいだったので、長い間紅葉を楽しめる」

日一日と冷え込みが厳しくなる県内。
10日昼ごろの山頂駅周辺の気温は3℃です。散策を楽しんだあと、お勧めなのは『残雪コーヒー』です。

白川舞 キャスター
「冷えた身体に染みわたります。心も温まりますね。美味しいです」

そしていま、見頃を迎えているのが標高1000メートル付近の「睡蓮沼」です。

白川舞 キャスター
「風が吹いていて、肌寒く感じます。睡蓮沼ではカエデなどが色づき始め、今まさに見頃を迎えています」

群馬県から訪れた人は
「私の秋はここの東北から始まる。キャラメル色の紅葉が好き。大きい木が多いため木の風格を感じる」

八甲田の紅葉の見頃は、これから中腹へと移り変わり、秋の深まりとともに里へ駆け降りていきます。