パソコンのログに「3桁」のSOS

遺族の代理人弁護士は、県教委への自己申告の残業時間と、業務でパソコンにログインしていた時間に大きな差があったにも関わらず放置していたことを指摘しました。

遺族の代理人弁護士「自己申告していないにもかかわらず、パソコンのログは100時間、150時間、160時間、いわゆる極度の長時間ログがはっきり出ている。それが分かっているにもかかわらず、長時間勤務を放置していた」

また「最後のセーフティーネット」である産業医からのSOSも無視されたと話します。

遺族の代理人弁護士「12月に男性を面接した時の連絡事項で『心身の不調が表われています。業務上の負担も大きいと思われ、人員の増加が不可欠と考えられます。負担軽減に配慮をお願いします』と、産業医は必死に声を上げてる」

遺族の代理人弁護士「産業医の面接、あるいは産業医の保健指導で、それでSOSが発せられているにもかかわらず、何の措置もとられなかった」

さらに代理人弁護士は「上司による支援も行われなかった」として、当時の県教委の対応や、内部調査で「長時間労働はやむを得ない」と事実上、黙認してきた組織風土を問題視しています。