ポテンシャルを証明「世界7位」と勝負し県記録を樹立した平良

トップ選手と県勢の真剣勝負

翌日の大会では、世界大会のメダリストに県勢が挑んだ。女子50m自由型では、全国高校総体3位の那覇西高校2年、平良吏美華がパリ五輪100mバタフライで7位入賞の平井瑞希と対戦した。

1年以上自己ベストを更新できず、優勝を狙った全国総体は3位と悔しい結果が続いていた平良。世界7位の平井にはわずかに及ばなかったものの、タイムは25秒74秒。自己ベストを更新し、沖縄県記録を樹立した。

「超楽しかった」100mバタフライで県記録を樹立した平良吏美華選手

平良吏美華
「これだけみんな応援してくれる、って考えたらめっちゃ頑張りました。超楽しかったです」

最後は男子50m自由形決勝。塩浦慎理が登場した。大会運営に走り回り、レースの準備はほとんどできていなかったはずだが、世界で戦う若手選手も抑え、塩浦がトップでゴール。共に泳いだ中学3年の正木魁は県中学記録を更新するなど、県勢も大きな刺激を受けた。

沖縄の選手たちにとって、この経験は格別だった。