公明党への共感と野党連携の行方
日比キャスター:
野党側も反応を示しています。
国民民主党の玉木代表が会見を行いました。

国民民主党 玉木代表
「国民民主党も、政治資金問題に取り組んできた。公明党の覚悟や決意には共感ができる。今後も政治とカネの問題の現実的な解決策を実現するため、共に力を合わせていければ」
TBS報道局 岩田夏弥 政治部長:
政治資金の問題における公明党の判断に対し、玉木代表は非常に理解を示しています。「この先、改革をする上でも共に協力していきたい」という姿勢も示しており、自民党にとってはさらに打撃が大きいと思います。
日比キャスター:
立憲民主党の野田代表も会見を行いました。

立憲民主党 野田代表
「高市氏だけではなく、5人の総裁候補全てが“連立拡大”を主張しているパートナー(公明党)に対する配慮がなかったと思う。(公明党の)立ち位置に共通点があると思う。どんな連携ができるか状況を見ながら協議をしていきたい」
国際情報誌「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
自民党総裁選の中で全ての候補が「連立を目指す」と主張していたのは、そうしなければ多数を取れないので、当たり前の話でした。
しかし、実際に高市氏が総裁となったことで結局それが破綻してしまいました。そこを自民党がこれから収束へと持っていく術があるのかどうかですが、その方向性すら見えないのが今の状況です。
もう一つの問題は、野党は、公明党の覚悟や決意に賛意を示していますが、それで公明党を中心に政治とカネの問題について大同団結できるかというと、それはまた細かいところが違ってきます。
野党は野党でまとまりづらい状況があり、それが今後の混乱の主たる原因になっていくかもしれないなと思います。
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<プロフィール>
岩田夏弥
TBS報道局 政治部長 元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」コメンテーター