国の内外で活躍する津山市在住の芸術家、武藤順九さんが平和への願いなどを込めて制作した彫刻作品が島根県の出雲大社に奉納されました。

出雲大社に奉納されたのは高さ約80センチ、幅約1メートルの「 絆風の環 2011 ー絆ー」です。

武藤さんが東日本大震災で被災した故郷、宮城県の復興と世界平和への願いを込めて制作したもので、がれきの下に芽吹いていた双葉をモチーフに「生命の力強さ」を表現したといいます。
武藤さんは2000年からバチカン市国のローマ法王公邸やインドのブッダガヤなど世界各地に作品を設置する「風の環ワールドプロジェクト」を行っていて、今回の奉納はその第9弾です。
(芸術家 武藤順九さん)
「みんな誰だって幸せになりたいと思うよ。どんな世界の人だって。やっぱり、この日本から発せられたメッセージをこの彫刻が担ってくれたら嬉しいなと思います」

作品は出雲大社の「松の参道」の東側に設置されています。武藤さんによりますと今回をもってプロジェクトは終了するということです。