自公連立に暗雲 公明党側に浮かぶ懸念や不安

井上キャスター:
過半数に届かない少数与党という話が出ていますが、その場合、自民党はどこと連立を組むのか。国民民主党なのか日本維新の会なのかという議論が出ています。ただ、その前に公明党がどう判断するのか、そこが焦点になってきます。

岩田夏弥 政治部長:
選挙前は「どこの野党と組むのか」が大きな話だったのですが、4日に公明党・斉藤鉄夫代表が高市新総裁に会って、「(高市氏に対し)我が党の支持者の方々からも大きな不安や懸念があるということを率直に申し上げ、その解消なくしては連立政権はないと申し上げた」と、取材陣に明らかにしました。

「どの野党と組むのか」の話以前に、自民党と公明党が長く続けてきた連立の関係を、「高市氏が総裁になったところでもう1度しっかりと組めるのか」。実は野党の話の前に、いま大事な焦点になってきているところです。

そのため、新執行部ができたら、こういった斉藤氏たちの懸念や不安に高市新総裁がどう応えていくのかですね。

井上キャスター:
自民党の考え方としては、公明党が駄目だったら組まずに、他でもう1度ゼロからやり直そうという考え方はないのでしょうか。

岩田夏弥 政治部長:
そう簡単ではないです。選挙協力などを考えますと、全国の自民党議員にとっては、公明党の皆さんに支援をしてもらって、それで勝ってきているという部分もありますので。一切関係なくというのは自民党にとっても相当大変なことです。

とはいえ、斉藤氏が懸念をしていることに対して、どのようにすり合わせられるのかですね。

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〈プロフィール〉
岩田夏弥
TBS報道局政治部長
元官邸キャップ
小渕総理以来、主に政治取材を担当

中室牧子さん
慶応義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析」
著書「科学的根拠で子育て」