“小泉節”どこへ? 手元の資料を3秒に1回のペースで確認

山﨑匠記者:
最近は、「“小泉節”はどこに行ってしまったのか」という声も聞かれます。

高柳キャスター:
山﨑記者が印象に残った場面をご紹介します。

小泉候補が総裁選への出馬を表明した会見。小泉氏は「国民の求める安心と安全を実現する政党に、自民党を立て直す」などと発言。

ただ、内容よりも気になるのが手元の資料を確認する回数の多さ。間違いが無いよう、慎重になっているのはわかりますが、少し多い印象です。

決意表明をおこなった22分間で、手元に目を落とした回数は464回。実に“3秒に1回”のペースでした。

候補者による公開討論の場でも、資料を見ながらの安全運転。

記者からは、「他の候補が、ほとんどペーパーを見ないで喋っている。しかし小泉さんは、極めて何度もペーパーに目を通してやっている」「相当慎重にやらなければいけないということなのでしょうけど、まだ44歳でしょう?そんな慎重過ぎてどうするんですか!」と指摘を受ける一幕もありました。

このように手元を見るのも、慎重さの表れなのでしょうか。

山﨑匠記者:
政策に関しても、慎重さがうかがえます。選択的夫婦別姓や解雇規制の見直しに関して、前回の総裁選では導入を掲げましたが、保守層が離れたという声や党内でも意見がわかれているという状況から、現在は全面的に打ち出してはいません。

また、小泉氏を支持している加藤財務大臣が否定的な立場であることが影響して、あっさり封印してしまった可能性もあります。

結果的に、どんどんと小泉氏の色がなくなっているような印象を受けます。