病気さえ“人生に必要な経験”と語る強さと優しさ

また、一緒に宮古島を訪れたことも明かしてくれました。

当初、水着を着ることに強い抵抗を感じていたといいます。

梅宮アンナさん「私、髪の毛もないんですよ。胸もないんですよ。沖縄ですよね、水着ですよね?
無理無理!やだやだ、冗談じゃないと思って。
でも『そんな気にしなくていいと思うよ。少なくとも僕は気にしません』って言われて。そしたら自分が気にしすぎていただけで、本当は全然大丈夫なんじゃんって思えて。片方胸がなくても楽しく、ハッピーライフいけるんだなって、すごく楽しかったです」

ありのままの自分を受け入れてくれる存在ができたことで、アンナさんは「失ったもの以上に、新しい生き方を見つけられた」と話します。

いま、9人に一人がかかるといわれている乳がん。
多くのものを失い、しかし、新たな絆も手に入れた闘病生活。

アンナさんはその経験を隠さず、前向きに語ることで、同じ道を歩む人に希望を届けています。

梅宮アンナさん「がんって言われたときにあまり絶望を感じなかったんですね。多少はあったんですが、なんで私が、なんで私がって思わなかった。むしろこれ体験しろってことみたいな。抗がん剤がどういうものなのか、手術がどういうものなのか、放射線がどういうものなのか、私にとっての人生にとって必要なパートだったんじゃないかと思います」

取材後記
アンナさんは、さまざまな情報に惑わされず、
自分に合った治療を選び、闘病生活を送ってきました。
病気さえも「人生に必要な経験」と語る姿に、強さと優しさを感じます。

私たちも、自分だったらどう向き合うのかを考えるきっかけにしたいと思います。

そしてまずは、検診に足を運ぶことが命を守る一歩につながります。