マッチングアプリで知り合った天童市の女性から現金をだまし取った男の裁判がきょう始まり、男は起訴内容を認めました。検察は、男がだまし取った総額は1400万円に上ると主張しました。

詐欺などの罪に問われているのは、兵庫県の塗装工の男(27)です。

起訴状などによりますと男は、マッチングアプリを通じて知り合った天童市の当時35歳の女性に対し、「アパートの敷金や礼金が必要」などとウソを言い、複数回にわたってあわせて現金およそ103万円を振り込ませだまし取ったとされています。

きょうの初公判で男は、起訴内容を全面的に認めました。

検察は冒頭陳述の中で男はマッチングアプリ上で「レオ」と別名を名乗り、被害女性に対し、結婚を前提に交際を申し込み、女性はそれを信じていたということです。

さらに検察は男が今回の起訴分以外にも、この女性からだまし取った総額は1400万以上にのぼると主張しました。

だまし取った金は、生活費や借金の返済、ギャンブルに使われていて、男は取り調べの中で「被害女性に頼めばいくらでも金を送ってもらえると思った。適当なウソを言って振り込ませていた」

などと話していたということです。弁護側も事実関係を認め、争わない姿勢を示しています。

次の裁判は今月27日で被告人質問などが行われる予定です。