高市氏“鹿発言”の真意は…
井上キャスター:
今までの高市氏とは違う部分が見てとれますが、それは数字として、どのくらい出ているのでしょうか。

【国会議員票(295人)の動向】
※JNN独自調査 9月26日時点
▼小泉氏…約80人
▼林氏…約50人
▼高市氏…約50人
▼小林氏…30人前後
▼茂木氏…30人前後
高市氏は、もう少し国会議員票が上がるのではないかと言われていましたが、この数字はどう見ればいいのでしょうか。
大室裕哉 記者:
高市氏を支持していた議員が多く落選しているところで、まずスタートダッシュにつまずいています。
それに加えて、告示日の9月22日に行われた、「外国人観光客が鹿を蹴っている」という趣旨の“鹿発言”演説を聞いて、「高市氏が総理になったら大丈夫か」と思った議員が数多くいて、国会議員の寄り付きがあまり見られなくなっています。そのため現在の約50人からの上積みは見られない現状となっています。
井上キャスター:
前回の総裁選では、高市氏は保守色を前面に押し出し、惜しくも2位で敗れました。
そう考えると、今回はどの候補もだいぶマイルドにしていて色がなくなり、どのように戦略を立てるかという難しさを感じます。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
国会議員の人たちは勝ち馬に乗りたがります。
2024年は高市氏が勝てるかもしれないという可能性が相当高くなっていたので、みんな高市氏に寄ってきました。今回は前回ほどのブームはないので、様子眺めをしています。そういう点では厳しい対応ですね。
高市氏自身も麻生氏に助言を求めていますが、麻生氏自身も勝ち馬に乗ろうとしているわけです。
井上キャスター:
報道を見ていると、ある意味、最も勝ち馬に乗ろうとしているのが麻生氏のように感じますが、麻生氏はどう考えているのでしょうか。
星浩さん:
小泉氏の裏にいる菅氏や、林氏の裏にいる古賀氏など、長老たちの確執の陰を受けていて、そこをまず刷新しないと、今回の総裁選も全体をモデルチェンジするわけにはいかなくなりますよね。