福岡県北九州市のJR折尾駅で大正時代から販売されている駅弁「かしわめし」。その製造元として知られる「東筑軒(とうちくけん)」が事業を譲渡したことがわかりました。

東筑軒が10月1日付で事業を譲渡したのは、福岡市に本社を置き不動産業などを手がける大迫ホールディングスの関連会社です。

東筑軒によりますと、譲渡後も商号や本店所在地、事業内容は変えず、JR折尾駅ホームでの「かしわめし」の立ち売りも続けるということです。

また、従業員の雇用も原則、維持される予定です。

東京商工リサーチ北九州支店によりますと、東筑軒の2024年5月期の当期純損失はおよそ8500万円と8期連続の赤字を計上していました。

東筑軒の佐竹真人社長は「コロナ禍での販売数の減少や物価高、生活様式の変化で売り上げが伸び悩んだ。今後もかしわめしを作り続けるために決断した」と話しています。