脚本から演出、撮影まで全てを自分たちで手掛けて1本の映画を作る米子工業高等専門学校放送部(鳥取県米子市)。

実は全国規模のコンクールで3連覇中と高校映画界のトップを走る存在です。
4連覇を目指し新作に取り組む彼らの熱気あふれる撮影現場にお邪魔しました。

(映画のシーン)「かりんちゃんはさ、まなみのことが好きなの?え?いや、なんでもない。好きだよ」

映画撮影に取り組む米子高専放送部は現在部員36人。
全国規模の自主制作映画コンクール「高校生のための eiga worldcup」では、参加69作品の中から昨年最優秀作品賞に選ばれ、史上初の3連覇を果たすなど「高校映画界に米子高専あり」とその名をとどろかせています。

去年の出品作品のタイトルは「クラッシュ」。

(映画のシーン)「やられたらやり返さないとね。」「なんで?うるせえ。つまんねえんだよ。学校もみんなもお前も。なんなんだよ、ほんとに。なんでなんだよ」

主人公の女子高生・杏奈が親友からの些細な嫌がらせに仕返ししたことをきっかけに復讐の快楽にのめり込み、ほかの生徒に対しても仕返しがヒートアップしていくという狂気に満ちたスクールライフを描く32分の作品です。

高校生とは思えない鬼気迫る演技は圧巻です。