発達障がいの当事者として生きる
関西のコーヒー焙煎界では知る人ぞ知るロースターである勝幸さんには、ある特性があります。
落ち着きのなさなどの特性があるADHDと、コミュニケーションが苦手なASD。2つの発達障がいが併存しているという診断を受けているのです。
その特性から、普段の生活でも苦手なことがいくつかあります。
(杉山勝幸さん)「ガソリンもね、なんか入れられないんです。少ないなと思いながらそのままガス欠まで。忘れてしまいますね」
こうした特性は店の営業中にもよくみられると妻の千春さんは話します。
(妻・千春さん)
「すぐ使いそうなものの上にも、(ものを)積んでしまうことがよくある。だいたい覗けば見つかるんですけど、見つけるのも得意じゃないので…」
取材した日も…
(勝幸さん)「ちょっとまって。ほんまにフタがない」
店のなかで物を探す様子がしばしば見られました。
ほかにも…
(勝幸さん)「あ、あった」
焙煎の記録をまとめた大事なファイルが下敷きになっていました。