大阪・関西万博の会場で行われた、日本一のコーヒーロースター(焙煎士)を決める大会「TYPICA GUIDE 2025 Final Round」。全国から選び抜かれた9店のなかに、ある思いを持って大会に臨んだロースターがいました。

「同じ境遇を持った誰かの励みになるかもしれない」と語る大阪市城東区のコーヒー店の店主は、発達障がい(ADHD・ASD)の当事者。障がいをプラスにして日本一を目指す店主と、彼を支える妻を取材しました。

大阪市城東区・野江でコーヒー店「Encore! Coffee Roastery」を営む杉山勝幸さん(41)。妻の千春さん(41)と2人で日々店に立ちます。

開店してから今年で10年。住宅街の一角にある店には、常連客も多く通います。

(常連客)「寡黙な感じでおいしいコーヒーを淹れてくれるご主人と元気な奥様で」
「この人(イヌ)が常連です。ほかにも(店は)あるんですけど、そっちに行かないんですよね」「1日2回の散歩で2回とも寄ろうとするので、それはさすがにダメだよって(笑)」

「あまさ」の余韻がこの店のコーヒーの自慢。焙煎を担当しているのは、店主である勝幸さんです。