門司港の景色が気に入り70歳で移住

波の音と海風に包まれた北九州市の門司港。

海峡に臨む景色が気に入って黒田さんは70歳になる2009年に移り住みました。

作品に影響を与えた子供の時の経験

絵の具の香りが漂うアトリエで思いのままに筆を走らせます。

黒田さんが「いのち」について意識し始めたのは50歳を過ぎて、ニューヨークを拠点に活動を始めてからです。

黒田征太郎さん
「戦争なんていらないよねって一言で分かる行為をしようと思って。これが原爆、黒い雨が放射性物質。これはどう思うか、NO。ならぶものとして逆さまにしたらフラスコに見えるのでフラスコの中に水をはって。そこに命の種を入れる、そうすると芽生える、これはどう思う?YES。これでニューヨークで主にやった」

子供の時に空襲を経験した黒田さん。

86年の人生で「世界で戦争が一度もなくなったことがない」と「いのち」と向き合うことの大切さを訴えます。

黒田征太郎さん
「ウクライナで戦争している暇なんてないですよ、僕ら踏みしめている土とか肌で受けている風とか照っている日とか大事に考えないとやばい時がそこに来ている気がする。次はウクライナに行ってライブやろうかなとそれでも殺してくるかと」