県議会9月定例会の一般質問がきょう行われ、さくらんぼの品種「やまがた紅王」の販売規格や酒米高騰による酒造会社への支援などについて県の対応が示されました。

きょうは各会派から4人の議員による一般質問が行われました。

このうち県政クラブの齋藤議員は、本格デビューから3年目を迎えるさくらんぼの大玉品種「やまがた紅王」について販売の課題などをただしました。

「やまがた紅王」は高温に比較的強く年々出荷量も増えています。しかし、今年は高温の影響で「紅秀峰」の収穫が前倒しとなり収穫時期が重なったことから、全国的な知名度に劣る「やまがた紅王」は販売に苦戦。「紅秀峰」との差別化が課題になりました。

また、「やまがた紅王」として販売できるサイズは2L以上でと決まっていて、Lサイズを下回るものは「山形C12号」という名前で販売されることについても課題の声が上がっているといいます。

これに対し県は。

高橋和博 県農林水産部長「市場関係者などからは『さくらんぼとしての商品価値が十分ある』『名前がよくないため売れない』『もったいない』の声が多く聞かれている。これらの課題については、来年の出荷時期までに生産者や関係団体、産地市場との意見をよく聞きながら見直しを検討していきたい」

県は、「やまがた紅王」の知名度向上に向け、県外へのPRなどもさらに積極的に行なっていくと説明しました。