人口減少が進む中、都市と地方の両方に生活拠点を持つ「2地域居住」が注目を集めています。大分県玖珠町では、大手航空会社と協力して全国で先駆けたプロジェクトが始まっています。
限られた人口を取り合わずシェア
東京都在住の吉田雄紀さん(31)と佑奈さん(31)夫妻は、都内のIT企業に勤務。9月の1か月間、リモートで働きながら大分県玖珠町と東京を行き来する生活を体験しています。

吉田雄紀さん:
「食べ物もすごくおいしいし、温泉も多く、癒されます。安心して暮らせる町だと感じています」
2人が玖珠町にやってきたのは、今年度から始まった「2地域居住プロジェクト」に参加するためです。2地域居住とは、都会に住む人が地方にも生活拠点を持ち、自由に行き来する生活スタイルのことです。
限られた人口を取り合わずにシェアすることで地域活性化につなげる狙いがあり、石破総理が掲げる地方創生の看板政策のひとつにもなっています。

吉田佑奈さん:
「生まれも育ちも東京なので、どこか地方に住んでみたいという気持ちがありました。ただ、仕事は東京を拠点にしていきたいので、どっちの選択肢も取れる2拠点生活が魅力的でした」