市街地に出没したクマの駆除を巡り、今月から自治体の判断で猟銃が使える「緊急銃猟」が可能になりました。天童市で25日、県内で初めてとなる対応訓練が行われました。
クマの出没が相次ぐ中、今月導入された「緊急銃猟」。市町村長の判断で、市街地などの人の生活圏にクマが出没した際に猟銃の使用が可能になります。

「クマ1頭が河川敷道路西方に向かって歩いているとの通報です」

25日に天童市で行われた訓練には、市や県、警察、猟友会などが参加しました。

市街地近くの河川敷にクマが出没したという想定で、ドローンでクマを探したり、花火で追い払ったりする際の流れを確認していきます。

その後、クマは市街地に向かいます。
佐藤友美アナウンサー「これから緊急銃猟を想定した訓練が行われます。銃(の弾)が跳ね返る場所はないか、住民の安全は確保されているかを確認後、実施されます」

市と警察が遠隔で連絡をとった後、市長からの許可を得て銃で駆除するまでの手順を確認しました。

天童市 経済部長 川股元昭さん「緊急銃猟を実際にするときの判断が、重い判断になるので、それぞれの要件に合致するかというところを確認していくのが難しいところ。(関係機関と)連携をいかにとって情報交換していくか、周りの方に危害が及ばないようなかたちで実施できるように気をつけていきたい」

市街地に出没した際の対応には知識も必要となるため、市は今後、警察や県、猟友会との連携を強め、対応力を高めていきたいとしています。