来日して初めて知る現実

Q.外国人労働者はそうした現実を知って来日するのでしょうか

株式会社ケアリング 中尾光明社長:
北部アジア、ミャンマー、カンボジア、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、スリランカ、この辺の国々の若者は日本に対する憧れや尊敬の念があり、日本のことが大好きです。アニメがあり清潔で安全、食べ物も美味しい。だから賃金も高いのではないかと、憧れて日本に来ています。そう思ってやってきて、実際には大変な環境で仕事や生活をしなきゃいけないと、来日して知ることになります。

Q.そういった現実を受け止め、対処する方法はあるのでしょうか

株式会社ケアリング 中尾光明社長:
介護事業を展開する当社では9か国28名の外国人が働いていてみんな強い使命感を持っています。目的を持っています。働きたい、親にも感謝して仕送りもしたい、そういう気持ちで来るから、一生懸命働きます。当社でも感じるのは、『ちゃんと意見を言いなさいよ』って言うのですが、みんな我慢をしているのですね。不平不満を言ったら、クビになるのではないか、いじめられるのではないかというのですね。アジアから来たほとんどの子たちは、男性も女性も心優しいのです。それに加えて日本人を尊敬しているため、日本人に対してあまり強く言ってはいけない、主張してはいけないというのが共通している点ではないかと思います。