■29年前、娘は車にはねとばされた


渡邊さんは今から29年前の夏、当時小学1年生だった最愛の娘・祥子(しょうこ)さんを交通事故で亡くしました。

交通事故遺族の会「こまくさの集い」渡邊理香 代表「わずか小学校1年生、6歳の女の子が、車の直撃を受け数メートル飛ばされ、思い切り固いアスファルトにたたきつけられてしまった。私にその時できたことは、私の手の中でだんだん冷たくなっていく娘の手を、それでも必死にさすって温めてあげることだけだった」
渡邊さんは、娘は亡くした悲しみで自分を責めるようになっていったといいます。その時、同じ境遇の人に出会い、自分の思いを言葉にしたことで心が軽くなったと、当時のことを語りました。
交通事故遺族の会「こまくさの集い」渡邊理香 代表「辛いことや苦しいことがあったとき、一人で抱え込まないで。辛いことを相談するということは、ものすごいエネルギーがいる。それでもあきらめないで、その一歩を踏み出してほしい」

渡邊さんは、命は儚く尊いものであると語りかけました。