桃栗三年柿八年…どころじゃない!品種改良にかかる時間

 非常に長い時間を要する品種改良。「桃栗三年柿八年」という言葉がありますが、ぶどうの場合、人工授粉でできた実から種子を取り出し、そこから新しい品種ができるまで約3年かかります。

 そもそも、ブドウの花は1mmと非常に小さいため、人工授粉が大変。ピンセットと虫眼鏡を使い、おしべを抜いて別品種のおしべで人工授粉…という手作業をひたすら続けなければなりません。何世代にもわたる交雑・選抜を繰り返し、シャインマスカットが生まれるまで、トータルで20〜30年かかったそうです。

 なお、現在日本で流通しているシャインマスカットは、広島出身の1本の同じ親=“母樹”から生まれました。接ぎ木・挿し木によって増やされたいったのです。