虚偽の申請を繰り返してホテルの宿泊代に政務活動費を不正に使用したとされる兵庫県議会議員の辞職願が議会で可決されました。

 24日の兵庫県議会の冒頭で、自民会派所属の松井重樹議員(71)の辞職願の採決が行われました。賛成する議員の起立多数で、辞職の許可が可決されました。

 議会関係者によりますと、松井議員は「翌日に県庁職員と面会するため」と虚偽の申請を繰り返し、過去5年間にホテルの宿泊代として約180万円の政務活動費を不正に使用していたということです。

 松井議員は22日に辞職願を提出していて、23日の会見では「宿泊費はいずれも議員活動に必要なものだった」との認識を示した一方、ホテルに宿泊する際に、実際には面会予定がない職員の名前を使って申請していたことを認めました。

 自民党兵庫県議団は今後、松井議員の刑事告訴も視野に調査を進めるということです。