(大石邦彦論説委員)
自民党の総裁選が始まりました。去年もやったので『またか』という感じもしますが、去年は過去最多の9人、そのうち5人が今回出馬を表明しています。

小林鷹之氏(元経済安保担当大臣)、茂木敏充氏(前幹事長)、林芳正官房長官、高市早苗氏(前経済安保担当大臣)、小泉進次郞農水大臣です。

今回の総裁選のテーマは「#変われ自民党」。変わらない顔ぶれなのに「変われ」というのは皮肉な感じもしますが、ハッシュタグが付いているこのテーマは、自民党が弱いとされるSNS戦略とも言えます。

自民党党員はピーク時の約5分の1

総裁選は議員票と全国の党員票によって決まりますが、自民党の党員が減少しているんです。2023年は約109万人、名古屋市の人口の半分ぐらい。それが去年は6万人以上減って約103万人弱に。ただ、ピーク時の1991年はどれくらいだったかというと、約546万人だったんです。今の約5倍。いかに党員票が多かったのか、自民党に力があったのかがわかりますね。