国内情勢の悪化で万博閉幕後の帰国が困難なイエメン人のスタッフ。博覧会協会の対応は。

 イエメン出身のジャラールさん(39)。今年4月に来日し、大阪・関西万博で各国が共同で出展するパビリオンのイエメンブースで働いています。閉幕後には帰国する予定だったといいますが、北部の反政府勢力フーシ派と南部の暫定政権の間で内戦が続いていて帰国するのが難しいといいます。

(万博イエメンブースのスタッフ・ジャラールさん)「今戻ろうとしても(首都の)サナの方向には行けない」「自分で努力して日本語も勉強しましたし、ここでなんとかして新しい人生を築いていきたいと思っているんです」

 国内情勢の悪化などが理由で閉幕後に帰国が難しいスタッフはほかにもいるとみられます。

 22日の会見で、博覧会協会は「協会はあくまで万博を運営する機関である」としたうえで次のように述べました。

(博覧会協会 高科淳副事務総長)「できるサポートがあればサポートしてあげる、関係当局につないであげることはできるのではないかと思いますが、それ以上は今はなんとも、状況が分からないのでお答えしようがない」