予報円とシミュレーションが違う 考えられる理由

「台風19号」は、予報円では22日(月)以降、東寄りに進路を変える予想に対して、シミュレーションでは、そのまま西寄りに進むと予想されています。それはなぜでしょうか?

「台風19号」の進路予想を難しくしている理由として、「上空の気圧の谷」が挙げられます。21日ごろから24日ごろにかけて、日本の北に「気圧の谷」が近づくと予想されています。

台風は、偏西風や気圧などの影響を受けて、進む方向が決まります。

この北西方向から近づく「上空の気圧の谷」と偏西風の影響で、台風19号を東に押すような作用が働いた場合、気圧の谷の影響を大きく受け、予報円のように台風19号は、「東寄り」=日本から離れる方向に進路を変える可能性があります。

いっぽう、シミュレーションでは「上空の気圧の谷」と「台風19号」では距離が遠く、「上空の気圧の谷」の影響が小さくなり、東から吹く偏東風に流されて、台風19号は「西の日本寄りに進む」と予想されたのでは?と考えられます。

今後、「上空の気圧の谷」の影響が小さいと予想されれば、「台風19号」の予報円が変わるかもしれません。

ただ、このシミュレーション画像は予想のひとつで、大きく変わる可能性があります。進路は未確定なため、今後、気象庁から発表される情報に注意してください。