「テクノロジー」と「暮らし」を結びつける取り組みです。

入り組んだ海岸線や、道路が整備されていない砂浜などから、「ドローンを使って海ごみを回収しよう」という実証実験が倉敷市で行なわれました。

倉敷市下津井田之浦の港を飛び立ったドローンです。

プロジェクトは岡山県が約20年前から、「海ごみ問題に取り組む団体」と、倉敷市を拠点に「ドローンや空飛ぶ車の実用化をめざす団体」と、協働で取り組んでいるものです。

きょう(30日)は、港から約500メートル離れた、けもの道からしか人が出入りできない海岸から、ドローンでごみを回収しました。

また、海風が機体に与える影響や、ごみを積んだ状態でドローンがどのようにバランスを取るかなども確かめました。

(公益財団法人 水島地域環境再生財団 福田憲一副理事長)
「6.5kgの重さです」「海からの接近も難しい、陸にあげていく、急傾斜を持って行くのも大変だと。そういった中で『こんな技術が使えればいいのかな』と、そんな思いでずっと過ごしていたので、きょうは嬉しいです」

(岡山県循環型社会推進課 高田いづみ統括参事)
「どういうふうにすれば、より安全に効率的にドローンという機械をうまく使うことができるかということを、実証として積み上げていくことが大事だと思っておりますので、きょうはその第一歩というふうに考えております」

岡山県は実用化に向けて、今年度中に高梁川の河川敷でも、ごみ回収の実証実験を行いたいとしています。