福島県を訪れていた大阪府の受験生が、酒気帯び運転の車にはねられ死亡。男に懲役12年の判決です。

 判決によりますと、福島県郡山市の無職・池田怜平被告(35)は今年1月、酒気帯びの状態で車を運転し、JR郡山駅前で赤信号を無視したうえ、大学受験のために福島県を訪れていた大阪府の女性(当時19)をはねて死亡させました。

 裁判では検察側が「池田被告は故意に赤信号を無視した」と指摘する一方で、弁護側が「飲酒の影響で赤信号を見落とした」と主張。危険運転致死傷罪の成立が争点となっていましたが、9月17日の判決で福島地裁は「酔いの程度はそこまで強いものだったとは考え難く、赤信号を意に介さず、ことさらに無視した」などとして、危険運転致死傷罪の成立を認め、懲役12年を言い渡しました。

 弁護側は「控訴するかどうか検討したい」としています。