県立高校に通う女子生徒が同級生にいじめられ、2020年、自殺したとして遺族が、県と同級生に対しあわせておよそ9200万円の損害賠償を求める訴えを起こしていたことが分かりました。
訴えを起こしているのは、県立高校に通い、2020年9月に自殺した当時高校2年生の女子生徒の遺族です。
訴状によりますと、女子生徒は2019年以降、同級生から「消えろ」「死ね」などとSNSのメッセージが送られたほか別の同級生からも無視や嫌がらせを受けたとしています。
さらに、女子生徒は、自殺する2か月前の2020年7月に学校が実施したアンケートに「心身の状態」や「教師との関係」で「困っている」と回答したにもかかわらず、学校は適切な対応をしなかった注意義務違反にあたると主張しています。
遺族は、「いじめ以外に自殺の原因はない」、「学校が適切な指導をしていればいじめはなかった」などとして県と同級生2人に対し、あわせておよそ9200万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
学校を管理する県教育委員会は、取材に対し「個別の事案には回答を差し控える」としています。