選挙対策本部長の役割とは?
候補者本人は演説や討論会などに専念するため、実務は全て選挙対策本部長が仕切ることとなります。つまり、選対本部長は陣営の実質ナンバー2とも言える重要な存在です。
具体的に何をするかというと、国会議員・地方議員・党員の票集め。かつてはカネやポストをちらつかせることもあったそう。地方議員は陳情もできるということで、100票や200票もの党員票を握るような有力議員を自分の陣営に入れられるかどうかが大事になってきます。
武田氏によると、かつては激しい買収工作がありました。2つの派閥からお金をもらうことを「ニッカ」、3派閥からだと「サントリー」、全派閥(当時は5派閥)からだと「オールドパー」などと言われていたということです。この時代の総裁選挙の“勝利の値段”の相場は25億円とも言われています。
選挙対策本部長も頑張らなくてはいけませんが、やはり最後は本人の努力が結果を左右すると武田氏は話します。国会議員に電話をするときも、スタッフがするのと本人がするのとではやはりパワーが違うといいます。
そして決め手となるのは「演説」。全国遊説したときに候補者が、どのようなことを党員の前で語るかは大きなポイントだということです。