■東京2025世界陸上競技選手権大会(16日、国立競技場)
男子110mハードル決勝で13秒18(-0.3)をマークし、日本人最高位タイとなる5位入賞を果たした村竹ラシッド(23、JAL)は、レース後号泣し悔しさを隠せなかった。
レース後、村竹は「何が足りなかったんだろうなって」と号泣し言葉を詰まらせた。「何が今まで間違ってたんだろうなってちょっとやっぱりパリ五輪が終わってからの1年間本気でメダル取りに1年間一緒に練習して、本当に何が足りなかったんだろうなって」と悔やんだ。
「こんなにたくさんの人に見守ってもらえて、1人のアスリートとして本当に幸せです。だからこそ、メダルを取って、みんなと一緒に喜びたかったんですけど」と涙を流し続けた。
「この長い陸上キャリアの中で、東京世界陸上という自分の国で、世界陸上が開催されることが本当に嬉しく思ってましたし、決まった当初は、出場して、かつメダル争いもできるぐらいまで実力つけられたなんて思ってもなかったんで、決勝のファイナリストとして立てたってことは誇りに自分でも思いたいですし、ほんとにもう自分の足が持つ限り、何年かかってでもメダルとりたいなと思います」と最後は気持ちを新たにし、会場を後にした。
村竹は今年の8月に今季世界2位となる、12秒92の日本新記録を叩き出し、世界陸上のメダル候補へ躍り出た。同種目日本人初の快挙に期待がかかったが、世界陸上では自身初の決勝に進むも、惜しくもあと一歩届かず。パリ五輪(24年)と同じく、5位入賞で今大会を終えた。