スプーンにコップ…最新技術で塩分の摂りすぎを防ぐ

井上キャスター:
塩分を摂り過ぎると、高血圧や慢性腎臓病重症化などの病気のリスクが高まるので、減塩しましょうと言われています。
管理栄養士の麻生れいみ氏によると、「高齢になるほど味覚が低下し、味が濃くなりがちになる」ということです。

では、どれくらいの摂取量が推奨されているのでしょうか。
【1日の食塩摂取量の目標値(厚生労働省)】
男性:7.5g未満
女性:6.5g未満
このくらいが目安とのことです。なかなか難しい摂取量だとは思います。

塩分の摂りすぎを防ぐために、最近の技術力で“減塩サポートスプーン”(キリンの「エレキソルト スプーン」2万4750円)というものが出てきています。
スプーンの柄と皿の部分に金属部分があります。柄の金属部分に手を当て、食べ物を口に運ぶと、微弱な電流が流れます。それによって味覚が変わるそうです。
塩味を感じるのは“ナトリウムイオン”になります。ナトリウムイオンは口の中で分散しやすいので、微弱な電流を流すことによって、ナトリウムイオンを舌の上に集めて塩味を増強しています。
つまり、塩味がゼロのもので試しても全く変化はありませんが、少しでも塩味があるものは味覚が変化するということです。

【なぜ塩味を感じられる?】(キリンホールディングスによると)
▼普通のスプーン
塩味を感じられるナトリウムイオンの一部が舌に触れずに通過してしまう
▼エレキソルト
微弱な電流でナトリウムイオンを舌に集め塩味を増強させる
電流を3段階で変えられますので、電流をより強くしたい方やもう少し電流が弱くていい方という形で応用が可能です。

新たにコップ(キリンの「エレキソルト カップ」2万6950円)も販売されています。スプーンと全く同じ考え方で、体内に微弱な電流を通してあげることで、味覚が変化するということです。