秋になると塩分の摂取量が増えるという調査結果を東京大学の研究グループが発表しました。塩分の摂取量が多いといわれる日本、おいしく減塩できる方法はあるのでしょうか?

季節、食事場所、人数で「塩分の摂取量」が異なる

井上貴博キャスター:
塩味の感じ方は人それぞれだと思いますが、同一人物であっても、季節ごとに塩分の摂り方や摂取量が変わることが研究で分かってきました。

日本の「食塩の摂取量の実情」について、18歳~79歳の男女2757人で調査が行われました。各季節2日ずつ、延べ6万食以上を解析した結果です(東京大学大学院医学系研究科 篠崎奈々助教らの研究グループ)。

それによりますと、「食塩摂取量の差(1食あたり)※春を0とする」が、春、夏に比べて、秋、冬は塩分の摂取量が多くなるということです。

実感はありますか。

タレント・プロゴルファー 東尾理子さん:
全然ないです。夏の方がより汗をかき、塩分を摂っているので、夏の方が多いと思っていました。

井上キャスター:
前文の摂取量は季節によって変わるという、日本人の実情が見えてきました。
また、以下の場合でも摂取量が多くなるという、研究結果も出ています。

【一食あたり食塩摂取量が多いのは?】
(東京大学大学院医学系研究科 篠崎奈々助教らの研究グループ)

▼食事場所(家と比べて)
外食だと塩分摂取量が多くなる

▼一緒に食べた人数
2人以上で食べるときよりも、1人で食べる方が塩分が多くなる

例えば、冬だと鍋などがあるのでスープ類を摂取して塩分が多くなるのではないかといった仮説はありますが、東京大学もまだ研究が進んでいないため、理由はよく分かっていません。