ある利用者の声「ここに来ると、ウクライナの人と友達になれる」
崎山記者が取材で訪れた日は、図書室の常連という通信制高校2年の男子生徒がいて、「本を読むのは好きですから、こういう場所があるのはうれしいです。また、ここに来ると、ウクライナの人に会えて、本のことなど話したりして、友達になれます」と話していました。
「ウクライナ心のケア交流センターひまわり」では、就労支援のための交流会や日本語教室が定期的に開かれているほか、ダリアさんが図書室の本を使って随時、読書会や、ウクライナの作家が日本に来た時にイベントなどを開いています。
全心連代表理事の浮世さん
「ウクライナの人たちが、異国の中に、少しでも自分の居場所を感じられるところがあるのは、本当に素敵なことだと思います」

ウクライナに関心がある人にも応える場所を目指して
また、村上ダリアさんは、避難してきた子供たちが日本で暮らす中、ウクライナの言葉や文化も忘れないでほしい、そのためにも図書室を活用したいと考えています。そして、ウクライナに関心がある人に応える場にもしたいと考えています。
村上ダリアさん
「日本人がウクライナのことを知りたいとか、ウクライナ語を勉強したいという時、どうぞどうぞと来てもらいたいんです。ウクライナにどんな本があって、ウクライナの人はどんな人なのか、私はもっともっと教えたいです」

図書室の入るビルの1階にあるカフェ「ココロゴトカフェ」では、ウクライナ避難民が働いていて、カフェの様々なメニューの中には、ボルシチなどウクライナ料理もあります。図書室は、ウクライナの人が集まり、交流する、憩いの場所であり、同時に、隣人として暮らすウクライナ人のことを知る、触れる場所になっていくかもしれません。
TBSラジオ「人権TODAY」担当: 崎山敏也記者