「今さら受けても…」年をとると健診に行かなくなる?

 「元気な状態」から「要介護状態」へ…ある時期を境に一気に移行すると考える人が多いかもしれません。しかし実際には、その間に「フレイル」があり、要介護にならないためには、フレイルになる時期を遅らせる「フレイル予防」が重要になってきます。

 フレイル予防のためにまず必要なのが健康診断。しかし、年齢が上がるにつれて健診・人間ドックの受診率が下がるというデータがあるのです。丸太医師は、定年退職で会社の健診がなくなる、高齢になり「今さら受けても…」と考えてしまうなどの理由が考えられるとしています。

 <健診・人間ドックの受診状況>
 ▼20~29歳 68.4%
 ▼30~39歳 69.1%
 ▼40~49歳 76.4%
 ▼50~59歳 77.4%
 ▼60~69歳 70.3%
 ▼70~79歳 64.7%
 ▼80歳以上  53.3%
 (2019年 厚生労働省「国民生活基礎調査」)

 2022年度の国民医療費は46.7兆円で、そのうち60%(28.1兆円)は65歳以上の人にかかっています。また、「亡くなる前の1年は特に医療費がかかる」と武蔵大学・市川衛准教授は指摘。丸田医師は「早期発見は医療費全体の削減につながり、若い世代の負担を減らすことにもつながる」としています。