筋力低下・物忘れ…要介護の一歩手前「フレイル」

 どうすれば健やかに老いることができるのか?キーワードは「フレイル」です。介護するほどではないものの、体や心の機能が低下した状態を言い、「弱さ」「脆さ」を意味する英語「frailty」からできた言葉です。具体的には…

 ▼身体面 筋力の低下 ⇒ 歩くスピードが遅くなる・フタが開けにくくなる
 ▼精神面 抑うつ傾向・物忘れ(認知症ではない)

 産婦人科医の丸田佳奈医師は、「フレイルは要介護の一歩手前で、何かのきっかけで要介護状態に移行する可能性がある」とした上で、「健康な状態に戻ることができる。ただ、フレイル状態にあると自分では気づきにくい」と話します。

 また、「寝すぎると筋力が落ちるため、床に入っている時間を8時間未満に抑える」ことが大切だということです。