

株式会社MFC 松尾宗磨 代表取締役:
「(ウィズコロナを見越した)非接触な無人販売という形です。スーパーやコンビニのセルフレジって結構主流で、皆さん結構使い慣れているんですよね。(売上は)想定の3倍ぐらい。今後こういう形のお店を県内に増やしていきたいなと考えています」
■ ウクライナ戦争と円安が畜産農家を直撃

佐世保市で畜産業を営む川下正行さんはある問題に直面しています。


畜産農家・川下正行さん:
「これがオーツヘイという牧草ですね。主にアメリカ、オーストラリアの方から入ってきているものを買って食べさせてるんですけど」

川下さんは子牛を1年ほど育てて出荷する繁殖農家です。

子牛に食べさせる牧草は栄養価の高いものをと輸入品に頼っていますが、“価格の高騰”に悩まされています。

畜産農家・川下正行さん:
「今年の2月ごろからやっぱりウクライナの戦争が始まってから単価として見れば、顕著に上がっているのがわかります」

去年はほぼ価格変動がなかったのに対し、今年は円安も加わり飼料価格が急騰。
1.4倍ほどに値上がりしました。
生産コストの半分は、エサ代というだけに大きな影響です。

その一方で子牛の取引価格は下がっています。


畜産農家・川下正行さん:
「1年前からすると75%くらいに(下がった)。圧迫されてですね、経営的にはだんだん厳しいところも」

新型コロナで飲食店での『牛肉の消費が落ち込んだこと』が、子牛の取引価格にも影響したと見られています。


畜産農家・川下正行さん:
「子牛の価格も上がってくれればですね。利益の幅はそれなりにとっていくんでいいんですけど、今ちょっと逆転、ここのところが逆転してるんでですね」

こうした中、川下さんら生産者は『いい肉の日』にあわせ、29日、朝長市長に『長崎和牛』を贈呈しました。
こうしたアピールをすることで、牛肉の消費拡大を図り、最終的には肉用牛の価格を高めることにもつなげたい考えです。

畜産農家・川下正行さん:
「餌の高騰とかですね…大変な時期で。我々もぐっと我慢をしてるんですね。ぜひ美味しい長崎和牛を買って食べて頂ければ」

コロナ禍や為替、社会情勢に翻弄されてきた近年の『肉』業界。
今、肉に関わる全ての人が消費の拡大を願って日々、努力を続けています。
■ 長崎の人は“肉好き”なのか?
肉に関するクイズです──
農水省の統計によりますと、長崎県内の肉用牛の飼養頭数は88,100頭ですが、これは全国で何番目でしょうか?

ちなみに長崎県内の畜産で見ると、卵を産む採卵鶏は26位、豚は14位です。
正解は…