長崎市の海岸で、約8000万年前に生息したとみられる恐竜の歯の化石が新たに見つかり、24日から公開されています。

新たに公開されたのは、「鎧竜」といわれる草食恐竜の歯の化石2点です。長崎半島の西海岸などで発掘調査を行っている長崎市恐竜博物館と福井県の研究グループが発見しました。

長崎市教委恐竜研究所 小平将大学芸員:
「論文として正式に認められた場合には、世界中に影響を残すものになるんじゃないか」

「鎧竜」は、頭から尾にかけて骨の鎧を持つ草食の恐竜です。長崎半島の西海岸では、2013年から研究チームによる発掘調査が行われていて、これまでに「鎧竜」の歯の化石1点が見つかっていました。

約8000万年前の三ツ瀬層で見つかった今回の化石は、細かな突起や表面の摩耗の違いなどからこれまで見つかった化石とは異なる種類のもので、複数種類の「鎧竜」が同時期に生息していたことを示す標本だといいます。

異なる種類の「鎧竜」化石が複数見つかることは、世界的にも珍しいということです。

長崎市教委恐竜研究所 小平将大学芸員:
「小さい標本にも情報が詰まっていることを、実際博物館に来て、自分の目で見て学んでもらえたら」

「鎧竜」の歯の化石は、長崎市恐竜博物館で12月7日まで無料で見ることができます。