山梨県の南アルプス・北岳で15日、山岳遭難が相次ぎ、男性2人が骨折などのけがをしました。

警察によりますと14日から同行者と2人で北岳を登山していた自称・静岡県伊豆の国市の52歳の男性会社員は、山頂に登頂し下山していた15日午前10時50分ごろ、濡れた階段で滑って転倒し身動きが取れなくなりました。座り込んでいた男性を他の登山者が見つけ、山小屋で待機していた警察官に救助を要請、県警のヘリで救助され南アルプス市内の病院に運ばれましたが、右足を骨折する大けがをしました。

また、14日から同行者と2人で北岳を登山していた滋賀県草津市の60歳の男性会社員は山頂に登頂し下山途中だった15日午前9時ごろ、登山道にあった浮石にバランスを崩して転倒し額に負傷、同行者と山小屋まで行き警察に救助を要請しました。男性は県警ヘリで救助され、甲府市内の病院に運ばれました。

警察は無理のない登山計画や十分な装備などを呼びかけています。