ノロノロ&迷走台風が発生?

海水温が高くなることで、台風はより発達しやすくなると立花教授は話します。

三重大学 立花義裕教授:
「台風は海面水温が高ければ高いほど水蒸気をたくさん吸収して発達するので、より発達しやすい。その条件が去年よりもさらに高まっている」

さらに、立花教授は、上空の強い西風=「偏西風」が、今シーズンは通常よりも北の位置、樺太の辺りを通っていることに着目、台風にも影響を与えると指摘します。

三重大学 立花義裕教授:
「今年の傾向は偏西風が北海道より北の樺太=サハリンあたりを流れることが多い。だから北海道や東北地方も暑い。その傾向は今後も続くと予想されるので、そうすると台風が偏西風になかなか乗りにくい。偏西風に乗れればさっと東に行くが、乗りにくいので、ゆっくり動く台風、変わった動きをする台風が今年は9月以降も起こると思う」

立花教授が話す「ゆっくり動く」「変わった動き」をする台風は、過去にも発生しています。その当時は、どのような進路だったのでしょうか。