台風シーズンは、これからピークを迎えます。今年は、海水温が高いことに加え、「偏西風」の影響で、勢力が強いままゆっくりと進んでいく、いわゆる「ノロノロ台風」が発生しやすい条件になっていると言います。海と空でいったい何が起きているのでしょうか。
気象学が専門の三重大学の立花義裕教授らのグループは、今年6月から7月にかけて、三陸沖で海水温の観測を行いました。
三重大学 立花義裕教授:
「我々が観測した6月下旬から7月上旬にかけては、海面水温は平年より5度以上高い所もあった。しかも、観測中に同じ場所でもどんどん高くなっていて、まさに今年の猛暑によって水温がどんどん高くなった」
今年、三陸沖の海水温は、6月上旬までは平年よりやや低かったものの、6月下旬から平年より高くなり、その状況が現在も続いています。日本海も太平洋も平年より3度前後高くなっています。