8月に神戸市で発生した女性刺殺事件を受け、兵庫県は地域での防犯カメラ設置の支援として、1000万円を補正予算に計上しました。

 兵庫県の斎藤元彦知事は12日、地域団体による防犯カメラ設置への金銭的な補助策として、1000万円を補正予算に計上すると発表しました。

 想定単価を12万円として、その3分の1である4万円を上限として補助、つまり少なくとも250台分の設置を支援する計画です。

 背景にあるのは8月20日に起きた事件。谷本将志容疑者(35)が、神戸市中央区にあるマンションのエレベーター内で、24歳の女性の胸などをナイフで刺して殺害したとして、逮捕されました(現在、鑑定留置中)。

 兵庫県・斎藤元彦知事(12日)
 「犯罪の発生を抑止し、県民の安全安心な暮らしを確保するために、防犯カメラの集中整備は大事だと考えています」
 「県全体の地域防犯力の強化につなげていきたい」

 補正予算案は9月定例県議会に提出されます。

 一方で神戸市も、市民の体感的な治安を良くするために、約100台の防犯カメラを増設する方針を示しています。