路上喫煙で1000円徴収 大阪市の喫煙所の実態は

(大阪市の指導員)「大阪市の環境局なんですけども、罰則で1000円になってるんですよ。徴収させていただけませんでしょうか」

 路上でタバコを吸っていた人に声をかける指導員。大阪市は今年1月、大阪・関西万博の開催にむけ、政令市で初めてとなる市内全域での路上喫煙禁止に踏み切りました。違反すれば1000円が徴収されます。

(大阪市の指導員)「知らなかった?」
(喫煙者)「いや、知ってました」
(大阪市の指導員)「なかなか吸うとこ少ないですからね、分からんことないですよ。お気持ちはよく分かります」

 お昼どき、北区のオフィス街にある喫煙所は、食後の一服を楽しむ人たちでたえず満員。混雑が嫌なのか、路上でたばこを吸おうとする人も。

(大阪市の指導員)「あかんですよ ここ。吸うたら1000円いただきますので、(喫煙所の)中入ってください 並んではります」

 煙や臭いで周辺のマンションから苦情が寄せられることもあり、巡回に力を入れます。条例の施行から半年以上経過し、市の指導員は「一定の効果は出ている」と感じています。

(大阪市の指導員)「最初のときは喫煙所のまわりに30人くらいいた。最近はそんなにおらんと言ってるので、(指導に)来ているから減っているんやなと」

 一方で喫煙所の数については。
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(大阪市の指導員)「喫煙所がもう一つ近くにあればいいけど、来る人の全部がここだけではしんどいかな。作る場所もないと思いますけどね、この辺は」
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 大阪市は、喫煙禁止エリアを市内全域に拡大するのにあわせて喫煙所の整備を進め、今年1月27日時点で民間施設の喫煙所も含めて、約350か所をホームページで公開しました。

 しかし、そのうち4割ほどはパチンコ店の喫煙所です。パチンコをしない喫煙者からは「入りづらい」といった声もあがっていて、喫煙所が足りているとは言えないようです。