「楽観視しすぎた」全面禁煙にした焼き鳥店は売り上げ減少

 問題は路上喫煙や吸い殻のポイ捨てだけにとどまりません。阪急梅田駅近くの飲食店。仕事帰りのサラリーマンらがたばこと一緒に「焼き鳥」とお酒を楽しめる店でしたが、府の条例施行にあわせて今年4月、「全面禁煙」に踏み切りました。禁煙前と比べ、月の売り上げは1割以上減ったといいます。

(焼き鳥店「酉乃市」・須賀井俊介オーナー)「『吸えますか?』『吸えません』で帰られる方はほとんど。予想超えですね。4月に条例始まって1回は減るだろうなと、2、3か月したら戻ってくるかなと思っていたんですけど、思ってたよりも長引いてますし(売り上げの)減りも激しい。ちょっと楽観視しすぎていました」

 大阪府は、条例施行前に対象となる約4000店舗に電話で確認したところ、99%の店が、「すでに対策した」または「今年度中に対策する」と回答しているため、条例の実効性はあるとしています。