全国ワースト‥なんば駅のたばこポイ捨て 天神駅や東京駅の4倍!
追い打ちをかけたのが、今年4月に施行された大阪府の条例です。受動喫煙を防ぐため客席面積が30㎡を超える飲食店の屋内喫煙が原則禁止になりました。
喫煙室を作ればタバコを吸えますが、改修費用がかかるほか客席をつぶす必要があるため、あまり進んでいません。店の中で吸えなくなったのに、外の喫煙所も足りない、こうしたことから、繁華街を中心に夜間の路上喫煙が増加しているのです。
今年6月、府内の飲食店経営者の団体が調査会社に委託して大阪や東京など全国6つの地点で1日の午後5時~9時に路上に落ちていた吸い殻を数えたところ、なんば駅周辺が最も多く4284本。2番目に多かった福岡市・天神駅周辺(1033本)、3番目の東京駅(1026本)の4倍以上でした。
この状況に、今年6月の大阪市議会には飲食店や商店街の関係者などから喫煙所の整備を求める陳情が20件以上提出されました。
飲食店経営者の団体の事務局長は「行政の準備不足だ」と憤ります。
(大阪府飲食業生活衛生同業組合 中村実事務局長)「万博を『スタート』にして、ちゃんと喫煙所を整備していって、そのうえで路上喫煙の禁止という条例を施行しても絶対よかった。万博を『ゴール』にして無理やり始めたいうところが、いろんな綻びが出てくる原因なのかな」