釧路湿原周辺でのメガソーラー建設計画を巡り、自民党の国会議員や関係省庁の職員らが9日、現地視察を行いました。

 北海道釧路市を訪れたのは古屋圭司・元防災担当大臣ら自民党の国会議員と環境省など、関係する省庁の職員です。

 釧路湿原周辺では、大阪の「日本エコロジー」が、約6600枚の太陽光パネルを設置する計画を進めていますが、一部の区域で違法に工事が行われていたため、北海道は違法部分について中止するよう勧告しています。

 一行は、工事の中断を訴える猛禽類医学研究所の齊藤慶輔代表と建設事業者の日本エコロジーの松井政憲社長の双方から工事に関する調査についての意見などを聞いたほか、釧路市の鶴間市長とも面会しました。

 自民党国会議員連盟代表 古屋圭司 衆院議員
「(両者の主張に)食い違いがある。例えば齊藤代表の言うことには、長期間で(調査を)するべきだと。一方事業者は、そんなことない、(調査期間は)数日間だけだと議論があった」

 古屋氏ら国会議員のメンバーは今後、環境省など関係省庁と議論し環境保全と開発事業を両立するための法整備を進めるということです。

 一方、日本エコロジーの松井社長は違法となっている部分に植林などをしたうえで建設は続ける考えを改めて示しました。