争点は信号無視の“故意性”
裁判の争点は、赤信号を故意に無視したかどうか。
裁判では、池田被告が事故の前に4つの信号を無視したことが明らかになっていますが、池田被告は9日午後の被告人質問で、「事故直前、眠気があり目をこする行為や、車のエアコンの操作をしていた」「赤信号を認識した記憶はない」と述べ、改めて故意の信号無視を否認しました。
一方、9日午前には事故の直前、赤信号を無視して走る池田被告の車を目撃したタクシーの運転手の男性の証人尋問が行われ、男性は「運転していた池田被告の目はしっかり開いていて眠そうな感じは全くなかった」と話しました。
また、これまでの裁判で、池田被告はパソコンのデータ移行のためのUSBメモリを
購入するために向かった店から、財布を忘れて自宅に戻る途中に事故を起こしたことが明らかになっています。
検察から「急いでいたのではないか」と問われると、「早くデータ移行したいという考えはあったが、急いで戻ろうとはしていなかった」と答えました。また、遺族に向けて「自分のばかで身勝手な運転ですべてを奪ってしまい申し訳なかった」と謝罪しました。
裁判は10日に結審し、判決は17日に言い渡される予定です。