秋篠宮家の長男・悠仁さまが、成年式に伴う行事として、きょう伊勢神宮を参拝されました。成年皇族としての歩みを、悠仁さまは今後どのように進められるのでしょうか。

モーニング姿で参道を歩かれる悠仁さま。地元の幼稚園児らが見守るなか、少し緊張した面持ちです。玉串を捧げ、深々と拝礼。成年式を無事終えたことを報告されました。

午後には奈良県橿原市に移動し、初代天皇とされる神武天皇の陵へ。厳しい暑さにもかかわらず、清々しい表情で参拝されました。

悠仁さまはその足で東京へ“トンボ帰り”。あす以降も石破総理らを招いた昼食会など、成年式に伴う行事が続きます。

おととい、丸一日かけ行われた40年ぶりの成年式。中心的な行事「加冠の儀」には、両陛下や秋篠宮ご夫妻のほか、愛子さまや姉の佳子さまらも出席されました。ハイライトは冠を着用したあと、首のひもをはさみで切る儀式です。

そして、成年用の黒い装束に着替え、特別な馬車に乗って「宮中三殿」へ。

午後は両陛下を前に、感謝の言葉を述べられました。

「成年皇族としての責務の重さを自覚し、さらに勉学にいそしむとともに経験を積み、これまで賜りました御恩にお報い申し上げたく存じます」

厳かに、節目となる成年式を終えられた悠仁さま。夜のお祝い行事に向けては緊張が少しほぐれたのでしょうか、柔らかな表情で会場入りされました。

主催した秋篠宮家からゲストに贈られたのは「ボンボニエール」。皇室で、結婚や成人などを祝う行事の際に恒例で配られている砂糖菓子を入れる器です。あしらわれていたのは、悠仁さまが幼い頃から研究されてきた“トンボ”です。

成年式に伴う行事はあさってまで続きますが、気になるのはそのあと。注目は、宮中行事などへの参加です。

成年皇族になると、外国からの賓客などをもてなす「宮中晩さん会」や、皇室の方々が和歌を披露される「歌会始の儀」など、宮殿での行事に出席できるようになります。そのほか、赤坂御用地で毎年春と秋に行われる「園遊会」など、宮殿の外で行われる行事についても基本的には成年皇族のみが臨まれます。

側近によると、「基本は学業が優先だが、今後は、大学の授業がないときは宮中行事に参加されることもあり得る」ということです。

2021年に成年をむかえた愛子さまも、「学業優先」の方針を基本としつつも、成年を迎えた1か月後、年明けの「新年祝賀の儀」で、成年皇族として宮中行事に出席されました。

悠仁さまの“宮中行事デビュー”も、そう遠くないかもしれません。