佐賀県警の科学捜査研究所の男性職員が、DNA型鑑定をねつ造していたとして書類送検されました。

ねつ造されたDNA型鑑定などは130件にのぼり、佐賀県警はこの男性職員を8日付けで懲戒免職としました。

佐賀県警察本部 井上利彦 首席監察官
「申し訳ございませんでした」


有印公文書偽造などの疑いで書類送検されたのは、佐賀県警の科捜研に所属する40代の男性職員です。

県警によりますと、2017年6月からのおよそ7年半、事件や事故に関するDNA型鑑定について、実施していないにも関わらず実施したように偽装したなどの疑いが持たれています。

上司が鑑定書の不備に気づき調査が行われた結果、男性職員は鑑定の数値や日時の改ざんも行っていて、ねつ造が行われたDNA型鑑定などを含めて、不適切な処理はあわせて130件にのぼるということです。

取り調べに対し男性職員は「上司に早く決済をあげれば、仕事の評価が上がると思った」などと容疑を認めているということです。

ねつ造されたDNA型鑑定について佐賀県警は、「再鑑定などの調査の結果、捜査や裁判への影響はなかった」としています。